個別表示

責任と無責任! その1

 最近特に感じる事なのですが、責任を他人に求める人が多くなっている様な気がします。

 私の取扱っている自動車の中の一例を上げてみます。
 メーカーの新車保証制度では、一般保証は3年間または走行距離60.000km・特別保証は5年間または走行距離100.000kmとなってますが、保証期間が切れているのに関わらず「そんなに乗ってない」「他の人の車は大丈夫だ」「メーカーの作りが悪いのでは」「中古で購入したのだが前使用の取扱が悪かったのでは」「車検を行った時の整備を行って無いのでは」などと言われる方いるのです。

 つい最近では、4年ほど前に平成11年車・走行距離19500kmを購入されたお客さんで、納車後4年経ち走行距離は約10万kmに達しマフラーの音か?エンジンの音が大きくなったので、オモテさんの保証で直して欲しいと車輌を持ち込まないで言われたお客さんがいました。 (^-^;)  何処がどの様に不具合があるのかも解らない状態で、クレームで直せるかと言われても返答は出来ませんよ!としか答えられませんでした。

 自動車と言う物は使用するしないに関わらず、経年劣化と共に消耗・磨耗をしてるのです。もちろん復元する機能は備わってませんので、自然に治る事は100%ありません。

 製造メーカーは一定期間の保証を設け、中古車販売店においても保証の出来る車輌は保証書を発行し、一定期間の保証制度を設けているのです。

 経年劣化と共に磨耗と消耗は『保証』には成らない事を十分に理解して欲しいと思うのであります。
 
 保守整備とは磨耗と劣化状況を目視・測定・想定し、油脂類の交換・補充・部品の調整・交換・修理を行います。時にはエンジン&ミッションなどの大きな部品のオーバーホール・リビルト品(再生品)との交換なども行う場合があるのです。 
 
 
 次はその2にしたいと思います。